ゴーです~(・∀・)
トッキーさんのブログを読んで、東北ゴー宣道場の前に斜め読みした本の一節を思い出しました。題名は「ジャーナリズムの倫理」(山田健太、頸草書房、2021年)です。
その22頁には次のように書かれています。「ジャーナリストが踏み外した時(そのもっている力を濫用した時)、それをチェックするのは一義的には自分しかいない」と(その通り!)。
この指摘は、上記ブログで批判された毎日新聞の記事についても該当し、先ず正せるのは自社(記者)しかいません。
さらに同書では、日本にはこのような場合に参照が期待される倫理綱領として2種類を挙げています。そのうちの一つが日本新聞労働組合連合会の「新聞人の良心宣言」です。
毎日新聞が新聞労連に加盟等しているかは分かりませんが、その「基本姿勢」の項目には「③十分な裏付けのない情報を真実であるかのように報道しない。」と謳われています。
さらに、「市民への責任」の項目では「記事への批判や反論には常に謙虚に耳を傾け、根拠のある反論は紙面に掲載する。」とも書かれています。
上記規範をトッキーさんの批判を踏まえて毎日新聞の記事に当てはめれば、「2類から5類へ下がったことは悪いことで、今後も2類レベルの対応をするのが正しい」と読まれ得る十分な裏付けのない情報を真実であるかのように報道していることになります。
そうすると、「今回の批判は根拠がある反論なんだから紙面に掲載するよね?」と突っ込みたくなっちゃいますよね。どうせ「謙虚に耳を傾け」ないのでしょうけど。
上記書籍の著者である山田健太教授(専修大学文学部ジャーナリズム学科)は、引用部直後で、倫理綱領について「ただし残念ながら、現場で機能している状況ではない」と正直に吐露されています。
その意味が、綱領の知名度が低く機能していないという意味なのか、現場ジャーナリストの多くが無視しているという意味なのか不明瞭ですが、いずれにせよ残念過ぎる状況です。
そもそも、マスコミにジャーナリズム・良心・倫理を期待できなければ、自律じた個人による民主主義なんて夢のまた夢であり、そりゃぁ、政治家も、世論も、何もかも劣化が止まらないはずです。
何とかしようぜ、手遅れになる前に!